こんばんは〜。
暫くブログをお休みしているにもかかわらず毎日訪れて下さり有難うございました。
たくさんの方にご心配メールも頂き心より感謝申し上げます。

 

3月19日に父が亡くなりました。

昨年の12月の朝 自宅で倒れ三田市民病院に入院となり、

兄夫婦、姉妹で父を励ましながら付き添いの日々が続いていました。

その間、お店を開けたり閉めたりでお客様にも大変ご迷惑をおかけしました事深くお詫び申し上げます。

ブログをご覧いただいているお客様で早くにご両親を亡くされた方や、

今現在、看病をされている方がいらっしゃるのかもしれませんが。。。

今日は少し父のこと書いてみたいと思います。

 

大正14年生まれの几帳面で頑固で・・・それでいてさみしがり屋の父。。。


終戦後、自動車整備の仕事を天職とし一男四女を厳しくも愛情いっぱい

に育ててくれました。

 

私は5人兄妹の末っ子で、可愛いがられて大きくなりました。


小学生の頃、お友達のお誕生会に招かれた私を見て、

「まゆみの誕生会にも、お友達いっぱい誘っていいぞ!!」って

言ってくれた父


手先が器用だった父はお料理も得意で朝から大ハリキリ〜。

ごちそうを作ってくれたり、その頃は8ミリ映写機の試写会をしてくれ

たりと
楽しいおじちゃんを演じてくれました。


夏祭りにはやぐらの上で太鼓をたたく父の音頭にたくさんの方が何重に

も輪になって踊っていいたこと。。。


幼心に「うちのお父ちゃんはかっこいいなぁ〜」って誇らしく思ってい

ました〜。

 

クリスマスには、遅くなってもクリスマスケーキを買って帰ってくれました。


今でこそ当たり前のことですが、その当時はケーキが珍しい時代でしたね


酔っ払って帰った日はぐちゃぐちゃになったケーキを深夜に起こされて

泣きながら食べたこと。。。

 

そして、音楽好きの父の影響を受けてピアノ教室に通うようになり

音楽高校に行きたいと
言うと猛反対した父。。。


傍ににいてほしかっただけで反対してたんだよね〜。


化粧品会社の美容部員に就職が決まった時も快く賛成はしてくれなかった父


家族とのコンタクトは一切禁止の厳しい合宿が始り、一人辞め二人辞め

していく中、
母も私の身体を気づかった手紙を何通も送ってくれまし

た。その中に達筆の父の字で「ならぬ堪忍、するが堪忍」と添えられた

メッセージを見たとき、
涙が溢れたこと今でもはっきり覚えています。

くじけそうになった時いつもこのことわざを見て頑張れたこと。。。


その時は照れくさくって「ありがとう」が言えなかった。ごめんね〜。

 

お酒と人が大好きだった父、いつも夕食時にはお客様を連れてかえって

はお酒を交わし、
お客様が帰られるまで座っていなさい!と優しい一面

もあったけれどしつけは厳しかった。

門限に一分でも遅れると鍵をかけられて、こっそり母が鍵を開けて待っ

ていてくれたこと。。。

とても懐かしいです

 

結婚してからも色々と心配してくれた父でした。

フォルテシモが水害にあった時も誰よりも早く一番に様子を見に行って

くれたのも父でした。


幾つになっても子供は子供。。。いつもいつも心配してくてた父

 

そんな父も晩年は米作りや野菜作りしながら陶芸に出会い、その奥深さ

に惹かれ日本各地の窯元を訪ねたり、中国の景徳鎮まで訪ね歩き当時は

陶芸教室の荻野先生の元で学び、その後は独学で自分にあった技法を身

につけていったようです。


全日本美術展で数々の賞を頂き、後は若い方から70歳の方にわいわい

と楽しく教えたりしていました。


生涯学習のひとつとして土を練る喜び、いろんな方と出会う喜びを陶芸

を通じて感じていたのだろうと思います。



こちらの写真は自宅に新聞社が取材にこられたときのものです

1父

一代で築いた自動車整備の社長を退いた後、生涯で一番穏やかに時間が

流れたときではないでしょうか〜。

 


母と五人の子供夫婦に13人の孫、そして12人のひ孫に見守られなが

ら安らかに息を引き取った父。。。

長い間、私たちを温かく見守ってくれて有難う。

 

入院中に突然に帰る!!とわがままを言いだした父。。。


おしゃれさんだった父は私にカッターシャツとスーツとネクタイを買っ

てこいと言い、
それを着て病院からドロンしようと困らせてた父。。。


家に連れて帰れなくてごめんね〜。

棺の中には父のお気に入りのスーツとネクタイ、

毎日愛用していた帽子と杖、
そして陶芸の道具をいれてあげました。

お葬式も終わり、たくさんの方が私たちの知らない父の一面を語ってく

ださり、
大好きだった父が愛しくもっともっと好きになりました。

 

昨日からお店を開けていますが、まだぼーっとしています。。。

思い出しては涙していますが、父が教えてくれた商売のいろはを再確認

して、
またお客様に喜んでいただけるように頑張ります。

 

今日はすみません。。。父のことをつらつらと書いてしまいました。